旅するイラストレーター こまつきょうこの日常図鑑

山形県の田んぼ・海・山の側で育ったイラストレーター。翻訳・通訳業(日英)も。 U.S.A.、スウェーデン、オーストラリアの3大陸在住経験有り。玄米好き。

緻密さと大胆さとドット~草間彌生 永遠の永遠の永遠~ 新潟市美術館

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目の前の作品から溢れるのは、圧倒的な生へのエネルギーでした。

2012年12月16日、新潟市美術館で開催されている『草間彌生 永遠の永遠の永遠』にアイさんと一緒に行ってきました。

入口付近で迎えるのは、草間さんといえば、の水玉模様の作品たち。
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(撮影可の作品です)

そして、展示室へ進むと、一転して白黒の作品群。(『愛はとこしえ』シリーズ2004-2007)
画面の緻密で反復される点や具象的・抽象的なパーツに、尋常じゃない何かを感じてひるんでしまいそうになります。一見、絶望や悲壮感の表れなのかと思いそうになるのですが、画面の前に立って伝わってくるのは、違う思いなのです。
生きることへ向かうための、強くてポジティブなエネルギー。周りを眩しく照らすほどの強さ。

彼女の作品に共通するのは、その強さと、無限に続くような緻密な反復、そして大胆さ。なぜ、こんなにも強い作品を生み出す意欲を持ち続けられるか疑問でもありました。

その鍵となる言葉が、彼女の制作現場を撮った映像の中にありました。
現在は精神病院の中で制作を続ける草間さん。彼女の言葉に、「(※強迫神経症で起こる)自殺願望を止めるために描いている」とありました。彼女にとって描くことは生きること。
「生きている限り、描いて描いて描きまくる。」
まさに命を懸けて描いている草間さん。その意欲はずっと上を目指し続けている。
「ピカソやウォーホルを超えてトップに立ちたいの。」

草間さん自身、もう既に世界的に名が知られ歴史に名前を残しているのに、純粋な欲はまだまだ自身を先に連れていく。

天才と呼ばれる人ほど、相応の努力を続けている人でもあるのだ。

草間さんの、ものすごい強いパワーと万人に対する愛を浴びることのできた展示でした。
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素敵な学芸員さんがいました!樋口可南子似の上品な方で、草間さんや作品について気さくにいろいろ教えていただきました!
夕方、人の少なくなった時間帯がよかったのかも!

美術館で働いていた頃を思い出しました…。




※統合失調症と記載する情報もあるようです。

『草間彌生 永遠の永遠の永遠』

『草間彌生 Official Site』
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by komatsukyoko | 2012-12-17 19:53 | 【イベント】参加

by 旅するイラストレーター こまつきょうこ
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