旅するイラストレーター こまつきょうこの日常図鑑

山形県の田んぼ・海・山の側で育ったイラストレーター。翻訳・通訳業(日英)も。 U.S.A.、スウェーデン、オーストラリアの3大陸在住経験有り。玄米好き。

押入れから地球の裏側へ。

大掃除も進んでいます!

押入れの中で、昔のアルバムや写真、大学時代の作品などが幅をとっていた。それらは、もっと小さくまとめて空き部屋の棚に移動した。「いつか使うかも」と思って取っておいたものはゴミ袋の中へ。
机は、逆に、使ってなかった古いものをもう一台出して、作業スペースを拡大。
明日は、押入れの中を改装。(やっぱり、「今日はここまでする!」と決めてかかると早い。)

今回の大掃除プラス押入れ改装は、
・あるものを使う
・いらないものは捨てる
・足りないものを足す
という単純な行為の繰り返し。
でも、その簡単なことがものすごく難しかったりする。「いずれ使うだろうから」「もったいないから」という感情が邪魔するのだ。

今までしまいっぱなしにしていた大量のものと、いっぱいになったゴミ袋を見て、思い出したことがあった。オーストラリアにいた頃、仲良くしていたアルゼンチン出身のマリアナとマキシのこと。

彼らは夫婦で、わたしと同世代の30代はじめ。アルゼンチンのブエノスアイレスで大学を出た後、しばらく働いてからオーストラリアへ移住を決めた。現地での情勢の不安があり、少しでも落ち着いて暮らせる場所を求めて、マキシの姉がすでに永住権を取って暮らすオーストラリアに渡った。その時の話を、マリアナに聞いたことがある。
「アルゼンチンを離れる時は、いろんなものを捨ててきたんだよ。全部は持ってこれないからね…。大切にしていた家具を手離したのがすごく悲しかった。」
それを聞いて、わたしは、親元に置いておけないの?なんて軽々しく聞いてしまった。
彼女は、少し悲しそうな顔をして、
「だって、親の家もそんなに広い訳ではないし、もうアルゼンチンにはしばらく戻らないから。気軽に帰るには、遠すぎるからね。」
そうだった。日本からオーストラリアは直行便のある街ならせいぜい7、8時間の距離。チケットだって安いものもある。自分の荷物も部屋も日本に残したまま海を越えるのと、後戻りしないと決めて母国を出るのでは、全く違う。
必要最低限のものばかりをスーツケースに詰めてアルゼンチンを離れた2人。きっと、わたしには想像もできないくらいの覚悟があったのだと思う。
例えば、もし、わたしが彼らのような立場だったら?何を捨てて、何を残すだろう。必要なものは、決して多くはない。ものにあふれかえった引き出しを空っぽにして、もう一度、自分にとって必要なものは何かを考えた日でした。


今年も残すところ、1週間切りました。
来年に向けての準備、着々と進んでいます。
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by komatsukyoko | 2012-12-25 01:48 | 【日記】つぶやき

by 旅するイラストレーター こまつきょうこ
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