帰り道

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用事があって一時間ほど過ごした公民館を後に、外へ出た。

強かった雪混じりの風は弱まり、山並みが見えた。

ときおり、白く広がる平野をからかうように、風が表面の軽い雪を舞い上がらせる。

空には重たそうな雲、隙間から除く青。

この時期の青空は貴重だ。

また強くなる風に頬を叩かれながらも、その色が喜ばしい。

なぜかふと、

ああ、あたしはここで暮らしていくんだなと実感が湧き上がる。

なにかの決意にも似た思いで、帰り道を急ぐ。

頬も、毛糸の帽子に隠した耳たぶも、凍りつきそうなくらいだった。

でも、以前のような、絶望にも似た冬への嫌悪感はなかった。

空の青の清々しさと、変化した気持ちを連れて、また帰り道を急ぐ。












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