旅するイラストレーター こまつきょうこの日常図鑑

山形県の田んぼ・海・山の側で育ったイラストレーター。翻訳・通訳業(日英)も。 U.S.A.、スウェーデン、オーストラリアの3大陸在住経験有り。玄米好き。

小さい頃に信じてもらえなかったこと②

昨日の続き。
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それはそれは、威圧感のある言い方で、すっかり固まってしまった。
自分で編んだ、と何回も言ったのに、大人を騙すもんじゃない、とか
全然聞いてもらえなかった。
この頃はすっかりおとなしくなっていたので、それ以上、
もう何も言えなくなってしまった。
言えなかったのと同時に、「この人に何言っても無理」という諦めと、
「この人に関わりたくない」という危険信号も、感じたのを今でも鮮明に思い出す。

その頃、母の手編みのセーターやカーディガンもよく着ていたので、
また編んでもらったんだろう、と思われたのだろう。

その先生が放った一言で、同じクラブの同級生からも嘘つき呼ばわりをされた。
担任の先生(別の先生)にも報告したようで、
翌日だったか次の日だったか、「あの先生に嘘言ったって本当?」と聞かれた。

自分で編んだ、と信じてもらえなかった虚しさの方が大きすぎたのと
持ってこなければよかったという後悔が、「自分は何かとても恥ずかしいことをしてしまったのだ」
という自分を責める方向に行ってしまって、そのことにこれ以上触れられるのが嫌だった。

編んでみせてよ、と言われたような気もするが、
もうこんなところで手を動かしたくない、と思って断った気もする。
あんまり人前で何か作るの苦手。
あと、編み物したことがある人なら、わかると思うのだけど、
ちょっと時間を置くと、力の加減がかわって編み目の大きさに出たりする。
まだ覚えたてだったから、逆に間違ったりしてまた否定されたら、というのを
怖がったのもあったかもしれない。


でも。大暴れでもしてやればよかったと思う。机投げるとか。ははは。

今になってみると、この先生、編み物が苦手だったんじゃないかと思う。
家庭科だけは、全学年通して、他のクラスもみていたし、
「裁縫でもなんでも出来るのよ」と自負していたら?
そこに、自分の年齢の4、5分の1くらいの子供が、自分より上手にやっていたら…?

信じたくなかったんだろう、事実を。

数年経ってから、その途中でやめてしまったセーターをみたのだけど、
ほんときれいな編み目だった。自分でいうのもなんだけど。

認めたくなかったんだよね、自分の負けを。

その先生は、いつもイライラピリピリしていたのも覚えているな。
担任になった生徒たちに、キーキー言ってる姿もよく見た。
体調とかもあったのかもしれないけど、自分に自信のない人の特徴にも思う。
だから、周りを下げて自分の位置を保とうとしたのかもね。

もう、名前すら思い出せないけど。





あ。編み物も、今でもします。
ちゃんと完成させたセータもあるし、マフラーや帽子もいくつか編んだ。
今でも、編み目はきれいだよ。













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by komatsukyoko | 2015-05-03 23:40 | 【イラスト】エッセイ、絵日記

by 旅するイラストレーター こまつきょうこ
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