バナナの女

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夕方のスーパー。小さな店内とはいえ、やはりピーク。
2台あるうち、1台しか開いていないレジは、何人も並んでいた。
すでに、お目当てのもの一つ目は手にしていたが、
もうひとつ買うものがあった。
レジのもっと奥に、きっとあるはず…と通り過ぎようとすると…

こちらにどうぞ!と威勢のいい声。
男性店員がレジに入った!
その途端、カゴを持ったおじさんが、身を翻し、
さっとその男性店員のレジへ並ぶ。

その途端、
「ごめんなさい!バナナのひとが先です!バナナのひとが先に並ぼうとしていたので!」
男性店員は、きっぱりと大きな声でそう言った。

バナナを手にしているのは、わたしだけじゃないか!!
わたしか、「バナナのひと」は!?

振り返ると、こちらを見ている。

わたし「あっ、まだ買うものがあるので…」
男性店員「あ、そうでしたか!」

気遣いに、感謝しながらも
「バナナのひと」が頭の中でリフレイン。

混雑時のスーパー、この店員さんは、他に並んでいた奥様方を気遣いつつも
ジョークを飛ばし、待ち時間を感じさせないのだ。

イラっとしそうな時、笑いに変えてくれる人ってほんと貴重。
なんかすごいな。
あの小さなスーパー、いつも人が多いのは、このお兄さんの効果もきっとあるな。



(レジも、銀行のATMの列みたいに、一列で並んで空いたところに行けるようになればいいのにね。順番がフェア!)




イラストレーター こまつきょうこ HP 
はこちら!
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