帽子 青空 スーツの男 裸の女 鈴
マグリット展 観てきました。
重厚感あるのに、足元の感覚が薄まっていくような浮遊感も同時に湧く。
美術館に入る前、雨の上がった青空が目に飛び込んできたせいか、
抑えた照明の館内で見る、キャンバスの青空も妙に頭の中に届いてきた。
こんなに一度に彼の作品を見るのは初めてで、
「なんだか簡単なことを難しく語りそうな人だ」と孤独な男を思い浮かべていたのだけど、
映像に映ったマグリットは、なんだかとても幸福そうで、
そして彼の写すパートナーも、体中から喜びみたいな輝きが溢れていた。
時代によって、いろんな影響を受けていて、ずいぶん印象の違う時期もあった。
その中で、印象派に影響を受けて、使う色や描くものまでかなり違っていた時期も。
当時も賛否両論だったらしいが、わたしの近くでみていた40代くらいの女性二人も、
「あー、この色はわたし苦手。ものすごく苦手だなあ」「え?そう?」などと話していた。
その知名度が不動になった今と、当時では反応の濃さがまた違うのだろうけど、
なんだかその「賛否両論」論が目の前で繰り広げられていてちょっと面白かった。
見方や感じ方、自由でいいんだよなーとつくづく思った。
冒頭の絵は、帽子だ。うわばみの絵ではない。
追記
Adobeのアプリで、写真切り抜きできるものがあって、その一番最初のページに、こんなのが出てきます。指示に従って切り抜きすると、青空と大地の背景と合成される。しかし、言うこと聞かずに、後ろのグレーの背景をドラッグしてみると…
マグリットきりん…
以上!さよならー!
イラストレーター こまつきょうこ HP はこちら!