旅するイラストレーター こまつきょうこの日常図鑑

山形県の田んぼ・海・山の側で育ったイラストレーター。翻訳・通訳業(日英)も。 U.S.A.、スウェーデン、オーストラリアの3大陸在住経験有り。玄米好き。

その「こだわり」は誰のため? 〜店主のこだわりと多すぎる選択肢に思う

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作り手側の「こだわり」が過ぎると、お客様目線を失ってしまうよなあ…
と、おむすびを食べながら思った。

先日、旅先で朝食に入った時のこと。
そのお店は、「こだわりのおむすび」が売りだった。
おむすびの種類は、20種類以上。その具も「厳選!」したものや「こだわり」で選んだものだと店内に表示があった。
セットのおかずやお味噌汁に使われる材料も、店長の厳選・こだわりの品々。
おいしいはず!と期待を抱かせるメニュー。

しかし…、おむすびは、悪くはないのだけど…
ごはんの結び方がゆるかったようで、ひとくち食べては
ご飯粒がばらけていくのだった。正直に言うととても食べづらく、
食べづらいと、おいしいと感じにくくなるものだった。
「こだわりは、ほどほどでいいから、食べやすいおむすびを作ってくれよ!」と内心思った。

後から知ったのだが、このおむすび屋さん含め、その辺りのお店は、
地元住民よりも旅行者の人たちの利用が多いようだ。
うーん、それならば…

おむすびの種類が多いのも「こんなに出来ますよ!」の意思表示でもあるし、
めずらしい具を試したい人にはいいのかもしれない。
でも、何度も来る訳でもない旅行者にとっては、選択肢は多くなくてもいい。
むしろ、「これができます!」と少ない選択肢でもいい。
「このお店に来たら ”これ”!」と単純明快な選択をしたい。

作り手側がいくらこだわったとしても、それを選びたいという人がいなかったらビジネスとして成り立たない。
趣味ならいいだろう。自己満足が目的ならば。
でも、サービスを提供する側に立つ限り、お客様目線は必ず必要。
どんなことを欲していて、どんなものに満足を感じるのか。
こちら側の意思ばかりを押し付けてはだめ。

このお店、もう来ないな、と思ったけれど、
こうして考える機会をもらえたからよしとしよう。


へばのー





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by komatsukyoko | 2015-10-03 23:36 | 【イラスト】エッセイ、絵日記

by 旅するイラストレーター こまつきょうこ
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