届かない手紙 〜憧れだった年の離れたあの人へ

もう連絡先も残ってない、
だいぶ前に少しの間だけ
同じ場所にいたあの人へ

好きな絵の趣味も
選ぶ音楽も
作る料理も
身に着ける香水も
纏う洋服もどれも素敵で
わたしはいつも憧れた

ふとしたことで親しくなって
よく話すようになったのだけど

ある時
わたしは嫌な言葉を
投げつけられた気分になって
その人を悪者にした

だけど、
あれは教えてくれていたのだ
わたしの影を
そこを見ないと不要なものを
終わらせられない
そうしないと大切なものを
始められないことを

お互い居心地が悪くなって
遠くへ離れた

だけどやっぱり思うのだ
その時撒かれた種を

あの時、放ったままにして
気付かないふりをしたけれど
それはわたしの中で芽を出し
根を張っていた

あの時気付けなかったことを
わたしは今振り返る

どちらが悪者だったのか
もうそれは抜きにして
見つけたものを大切にしたい

本当のことを伝えるのは
時々とても勇気がいることだ
今はとてもよくわかったから









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