いじめっこに「ごめん」と言われたら、許すとか許さないとかもうどうでもよくなっていた。

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わだかまりのあること、
許せないと思ったこと、
そんなものずっと残ると思ってた。
消えない傷跡みたいに。


わたしの通った小学校は、児童数が少なくて、
全学年1クラスしかなかった。
自動的に、6年間全員が一緒。
回覧板みたいに回ってくるいじめは
当然のようにわたしのところまで来て、
それは卒業手前まで続いた。
つるんで対象を攻撃する子達と違って、
なぜかわたしにいつも強い口調で
接する女の子がいた。

その子は、勉強も運動もよくできる。
なんとなく家の事情が
複雑ときいたこともあったが
学校で見る彼女はいつも勝気で
誰もが注目する優等生だった。
(しかもかわいい)

わたしはすっかり
いじめに塩抜きになっていて
めいっぱい抵抗するとか、
親や先生に相談するなんて
ちっともできなくなっていた。
だから余計いじめられたんだと思う。
なめられていたよね。

そんなことがあったのに
出席した20歳の同窓会。
会ったら時間の流れを感じるかなとも期待した。
全くそんなことなかった。会話したくない。
でもなぜか、勝気だったあの子は
わたしの方へ来て、たくさんしゃべった。
だから、他の子たちのことを
それほど気にせずいられた。
そうでなかったら、ほんと居心地悪かった。

一人暮らしをしていたアパートに戻って数日後、
手紙が届いた。差出人は、東京に住む彼女。





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