カテゴリ:【これ見た!】美術館・博物館( 9 )

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国立新美術館で開催中の『ニキ・ド・サンファル展』は12月14日まで!!

女性として生きていく上での楽しさや辛さ、それを越えた上での強さ、
そういう諸々に圧倒される展示だった。

上の写真は、撮影可!
ここの展示スペースが一番好きだったかな。

葛藤と破壊の印象が強い活躍し始めた頃の作品は、
正直にいって見ていて胸が苦しくなるものもあった。
だから、後期の作品で見えた突き抜けた芯の強さには、救われるものがあった。
でもきっと、その葛藤があったからこそなんだろう。

実際に足を運んだのは少し前だけど、
ちょっと悩みが明けた後にこの写真をみたら
もう一度この場所に立ちたくなった。


見応えあるので、じゅうぶん時間をとって行くのがオススメです。

詳細はこちら:
ニキ・ド・サンファル展




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「SHUNGA」 春画展を観てきました!

少しでも興味が湧いたら行ってみるべし!

「えー、でも、恥ずかしいし~」なんて言ってる場合じゃないよ!

これまで観た美術展の中でも、鑑賞者たちの視線に、かなりの積極性が見られました。
特に難しい表情したおじさまがた!一点一点の滞留時間長い!!
しかも、鑑賞者の列に、隙間を見つけるとグイグイ入り込んでくる。
近すぎだよ!!見たいのわかってるから、ちょっと落ち着いて!!!

「この構図が素晴らしい!」
「この線の表現が最高だ!」
と言ってみても構いません。
見てる対象は、みんな一緒だけどね!





18歳未満は、入場禁止でしたが、観客の層は見事に幅広くばらけていたように思います。
男女比もじゃっかん女性の方が多かった印象。
かなり混雑してました!
(10月17日午前11時頃~)

一人で来ている人もカップルで来場の人も多かったです。

わたしも、観に行くのはじゃっかんのためらいがありました。
でも、見たいなら、素直になろうぜ。
別世界が見えるぞ!





春画は浮世絵のジャンル(という言い方をさせてもらいます。)のひとつで、
あの超有名絵師の喜多川歌麿や葛飾北斎も作品を残しています。

そして、会場に集められたものには、大英博物館など海外のコレクションも多く、
凱旋展示となったものも!(すごく保存状態がよかった!)
海外が先に目をつけていた点も興味深い。

かなり多くの点数があるようで、会期中を前期後期にわけ、
展示替えもあるようですよ。


会場は、文京区 椿山荘からも近い、永青文庫。
建物も素敵で、一見の価値あり!
ただし、中は撮影禁止。建物の外観のみ撮影可。




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人って、賞賛より共感したいんだよね。
ブログの記事も、きっとそう。すごいものを ずっと見せ続けられるより、
「そうそう、そうなんだよね!」っていうものを読みたい。

そう思ったのは、幕末から明治にかけて大活躍した、超人気絵師 暁斎 の作品を見た時。


会場中から、彼の「描くこと」への情熱がビシバシと伝わってくるのです。
サイズの大きなものもあるので、かなりの迫力!(でも細部ももちろん手を抜かない)
また、好んで描いた猫や蛙のコミカルな描写も、目を惹き付けて離さなかった。
豪胆さと緻密さが共にある絵の迫力といったら!!
すごい…と何度つぶやいたかわかりません…!

そんな中、しかし、ある一カ所だけ、飛び抜けて混雑し、
鑑賞者の滞留時間が長くなる展示スペースがあったのです!


それは、暁斎の絵日記。
国立国会図書館 デジタルコレクションでも見ることができます。)
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↑図中、◯は人を示しています。

人垣が二重にできており、列に入るのも大変!
そして、細かく描いてある彼の絵日記を、皆がたっぷり楽しんでいるのです。

似顔絵などイラストでその日の出来事を記してあり、
お酒飲んでいい気分で酔っ払ったとか、○○さんからお魚いただいた、とか
日常のささいなことが描いてあります。

毎日、毎日、絵日記をつけていたというから、今生きていたらきっとブログやってたはず!!

そのプライベートな内容を見る人たちは、皆笑顔。
もちろん、暁斎のイラストのコミカルな印象もそうさせますが、
複数で来ている人たちは、会話をはずませながら見ている訳です。

それ見て思いました。
人って、「共感」したいのだと。

天才と呼ばれた人物の力作に圧倒されるのも、すごい貴重な体験。
でも、そればっかり続くと、どこかで「あ、自分と違うしねえ…」なんて線引きを無意識にしてしまう。
しかし、そこに、自分との共通点を見つけたら…?
それをきっかけに、もっと興味が沸いてくる。別世界の天才、といいうよりもっと身近な存在として。
「そうそう、そうだよね!!」って、やっぱり何かを共有したいのです。
(フェイスブックのいいね!もそれだと思う。)


わたしも、誰かと共有できるものを、これからも発信し続けていきたい。





河鍋暁斎(かわなべ きょうさい 1831ー1889)について
とにかく何でも描ける超売れっ子の絵師。
人物、動物から風景、はたまた妖怪など想像の生き物や春画まで、ジャンルを超えて才能を思う存分に発揮した画家。特に、人間含む生き物全てが愛おしかったんだろうと思う。そこには、興味だけではない眼差しで見つめた世界があった。
(9歳のときだったかな、川に人の首が流れてきたのを摸写したといいう逸話も残っている。描かずにいられないのだろうけど、すごい…。)
当時、イギリスから来日した建築家のコンドルも、暁斎の絵に惚れ込み弟子入りするというほど。(もともと日本美術には興味があったらしく、レッスン代を多めに払うなどパトロンの役目も果たしていたらしい。書籍の発行などで、海外に暁斎を紹介したのもコンドル。)



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帽子 青空 スーツの男 裸の女 鈴

マグリット展 観てきました。
重厚感あるのに、足元の感覚が薄まっていくような浮遊感も同時に湧く。

美術館に入る前、雨の上がった青空が目に飛び込んできたせいか、
抑えた照明の館内で見る、キャンバスの青空も妙に頭の中に届いてきた。

こんなに一度に彼の作品を見るのは初めてで、
「なんだか簡単なことを難しく語りそうな人だ」と孤独な男を思い浮かべていたのだけど、
映像に映ったマグリットは、なんだかとても幸福そうで、
そして彼の写すパートナーも、体中から喜びみたいな輝きが溢れていた。

時代によって、いろんな影響を受けていて、ずいぶん印象の違う時期もあった。
その中で、印象派に影響を受けて、使う色や描くものまでかなり違っていた時期も。
当時も賛否両論だったらしいが、わたしの近くでみていた40代くらいの女性二人も、
「あー、この色はわたし苦手。ものすごく苦手だなあ」「え?そう?」などと話していた。
その知名度が不動になった今と、当時では反応の濃さがまた違うのだろうけど、
なんだかその「賛否両論」論が目の前で繰り広げられていてちょっと面白かった。
見方や感じ方、自由でいいんだよなーとつくづく思った。




冒頭の絵は、帽子だ。うわばみの絵ではない。









追記

Adobeのアプリで、写真切り抜きできるものがあって、
その一番最初のページに、こんなのが出てきます。
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指示に従って切り抜きすると、青空と大地の背景と合成される。
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しかし、言うこと聞かずに、後ろのグレーの背景をドラッグしてみると…

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マグリットきりん…





以上!さよならー!




イラストレーター こまつきょうこ HP 
はこちら!
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ばかだな、嘘をついてまで一緒にいる必要なかったのに。

「シオドアとものいうきのこ」の物語を知った時、そうつぶやいた。これは、レオ・レオニ作、ねずみのシオドアの話である。

シオドアの友人たちは自分ができることをそれぞれ自慢する。しかし、シオドアの自慢はそんなの誰でもできると馬鹿にされた。

ある時、シオドアは見つけたきのこを利用して嘘をつき、友人たちをだまして王様になるのだが…。

一見、嘘をついて全てを失った愚かなねずみの話。周りを騙して得るものの儚さや虚しさを伝えている…と捉えることができる。


しかし、その友人たちこそ、シオドアを馬鹿にすることで虚栄心を満たそうとしていたのではないか。なぜシオドアのそのままを受け入れなかったのか。誰かを見下すことで優越感に浸りたかっただけじゃないのだろうか。

また、寂しさがあると、自分を偽ってまで誰かと一緒にいたいと思うのかもしれない。一人になるのが怖いから。認められたい、という欲も出るかもしれない。でも、そのままの自分を見ようともしてくれない人たちといて何になるのだろうか。

物語は、シオドアが全てを失ったところで結ばれている。だけど、これはシオドアを失った者たちの話でもある。

「自分のいるべき場所」を選ぶ時に、大切なものは何か改めて思い出させる一冊。小さな動物たちの物語だけど、人間同士のあちこちで起きうる話。

ばかだな、と思ったけど、シオドアの気持ちも理解できてしまう。
でも、自分の弱さ、目をつぶっちゃダメだ。
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先日、初めて訪れた東京国立新美術館
むき出しのコンクリートとガラスの壁面の曲線の対比がおもしろい。

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高低差のあるふたつの柱は、上がカフェとレストランになっています。その存在感に圧倒!

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六本木の森ビルから見下ろしたところ。中央付近に見える、波打った壁面の建物です。離れてみると、なおさらその曲線が目立ってる!


ちなみに、こちらの地下にあるショップはおすすめ!商品が充実していて楽しい!!
同じ大学出身、活躍中のエフスタイルの二人の品物も置いてありました!がんばってる同級生たちの姿を知るのは、励みになる…!
・彼女たちのこと⇒エフスタイルのものづくり



建築の詳細についてはこちら⇒KENCHIKU
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自分らしくあることの大切さ。
それが、数多く出版された絵本のストーリーに一貫してあるメッセージ。絵の中に登場する、小さな生き物たちがそれを教えてくれます。

「レオ・レオニ 絵本のしごと」展に行ってきました!
(レオニのことは、スイミーを描いた人というとみなさんピンとくるかもしれません。)

会場は、平日だったせいもあって大人がほとんどでしたが、やはりみんなどこかほっぺたが微笑んでる。
小さな時に出会った絵本や教科書の中の動物たちとの再会にやっぱりうれしさが隠せないよう。わたしもその中の一人。

物語ごとに、完全にその世界に引き込む魅力…!展示を見終わった後は、まるでいくつもの新しい土地と懐かしい場所を訪れたような感覚に。


子どもの頃、レオ・レオニの物語に出会ったことのある大人にこそオススメしたい展示です。

動くスイミーにも出会えます!



開催は、渋谷 Bunkamuara で8月4日まで。
レオ・レオニ 絵本のしごと
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人の数だけ、またその対象の数だけ愛の形がある。

形、っていってもその気持ちはもちろん目に見えない。だけど、それをどうにかして伝えたくなるもの。

このLOVE展は、「愛」がテーマ。

一人の相手に向ける愛や、家族への愛。また、人類への愛だったり…。

作者の一番本質的な部分が、むき出しになっていると感じた。それに直に触れられるのが、この企画の醍醐味!!

見ごたえあります!オススメ!

(一番上の写真は、草間彌生の新作!(撮影可))2013.06.16


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詳しくはこちら⇒森美術館
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「ヨーロッパに来ています!」

…と書いたら疑われなさそうなくらい、そこは全く別の世界でした!

ここは、箱根の「星の王子さまミュージアム」!
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(ここから先は、少しネタばれになりますので、それでもいいという方だけ読み進めていただければと思います。)


箱根登山鉄道で強羅駅まで、そこから直通のバスに乗り20分弱で着きます。

実は、「そういえば、『星の王子さま』、昔読んだなー。」という程度でミュージアムへ向かったのです。

が!


建物、庭、展示、すべて好み…!!

チケットを買いすぐ通ることになる庭が!すごい!!

お花はそんなに詳しくないですし、育てたりというのはあまりしないわたしですが、心を揺さぶられました。
少しずつ歩いていく度に、足元に新しい発見があったりして、ついついゆっくりしてしまいます。

こちらは、吉谷桂子さんというガーデンデザイナーの方が手がけたそう。季節ごとの植え替えもご本人が行うそうです。
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写真手前にあるのはバラのアーチ。6月頃にもなると、花も咲き、見事なアーチができるそうですよ。
物語『星の王子さま』と切っても切れない花であるバラ。また、他にも物語に出てくる花が別の場所に植えられていたりします。
(ちなみに、ここの標高はスカイツリーのてっぺんと同じだそう!そんな標高の高い場所でのバラの栽培はガーデンデザイナーにとっても"挑戦"らしいです。)


季節によって、植えられる植物が変わるので印象も変わるそう。季節ごと訪れたくなりました。

展示スペースへ向かう導入部として、これはものすごく気持ちがあがります!長い時間を庭で過ごしてしまいました…。

標高のせいか空気はカラッとして冷たいです。それが外国の空気の記憶を思い出させ、余計に日本から離れたような錯覚をさせるのでした。


一番上の写真は、サン=テグジュペリゆかりの街並みをイメージしたそう。まるでフランスの街並み。ショーウィンドウの雰囲気もすてき。
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この街並みを抜けると、教会、展示スペースがあります。


展示ホールの中は、撮影はできず写真がありませんが、ぜひご自身で見てみてください!

サン=テグジュペリの幼少時代のエピソードや飛行機乗りになってからの逸話など、知ると物語が深く、また違った側面から感じることができると思います。


詳しくは、HPをご覧ください!
「星の王子さまミュージアム」


チケットと館内案内もすてき。
バラの花を開くと、案内が載っています。
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箱根の近くにお越しの際は、ぜひ訪れてください。オススメです001.gif




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