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風邪で熱のある日、仕事からの帰り道。
陽も沈みきって薄暗がりの中、自転車のペダルは重い。
冷たい空気が額に当たり、心地よく嫌な熱を奪っていく。
そうすると、ふと頭のすこうし上が、スーッと軽くなる。
そこだけ夜の空気と境目がなくなるかのように。
この瞬間だけは、熱のうれしいおまけだと思った。
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みてると眠くなる…
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あの苦しかった10代、わたしにも「ナナメの関係」があったら、と切に思った。そのナナメの関係とは、縦の関係(親、先生)とも横の関係(友人、同級生)とは違った視点で付き合える関係のこと。

海外と美術に興味を持ち始めた中学生時代。周りには、海外留学の経験者も、絵を描いて稼いでる人もいなかった。希望はあるのに、どうしたらいいのかもわからないまま、進路選択を突きつけられていた。本当にせまい知識と選択肢の中で、苦しかったな。結局は、親の方が根負けしたのと、進学校の公立に落ちて、行きたかった私立高校に行けたけど…(英語のコースがあった)。あの時もっと、「こんな大人がいるんだ!」と体感できていたら、周りとは違う自分の考えももっと、肯定できていたかもなあと思う。

と、ふと中学生時代を思い出したきっかけは、「NPOカタリバ」代表、今村久美さんの活動。10月20日放送の『グラン・ジュテ〜私が跳んだ日〜』(NHK Eテレ)に出演されていた。

「学校」と「社会」を出会わせる「NPOカタリバ」は、大学を卒業した今村さんと友人が設立、大学生を中心としたボランティアメンバーが、高校に出向いて授業を行うというもの。毎日会う親やクラスメートとは違って、少し距離のある立場の人に、逆に話しやすかったりするというのも、経験ないだろうか。カタリバの授業は、そういった話しやすいナナメの関係を活用している。
(詳細は以下HPをどうぞ)
NPOカタリバ

人だったり考え方だったり、出会いがその後の歩みを変えることが多々ある。その〈他者=普段出会わない人〉との出会いが、自分をより深く知るきっかけになったり、選択肢を広げたり、選ぶべきものに気づかせたりするからだ。

そして、この種の出会いは、大人になってからのわたしの背中をぐいぐい押してくれるものだった。30歳を目前に控えた、躊躇していたオーストラリア行きも、自分が主催する憧れのフォトジャーナリストの講演会も、鍵となる人たちとの出会いがなければ「無理だろう」と諦めたままだっただろう。

自分のナナメ先を行く、人生の先輩方との出会いは、大人にだって必要だ。そういう出会いは、多少の痛みも伴うのが事実。自分の甘ったれたところ、足りないところにも気づかされるから、ヒリヒリ痛い。でも、これに気づけば、次に何をしたらいいのかより明確になるのも事実。成長への布石なのだ。

ナナメの関係。
ちょっと今後のキーワード。(ひとりごと)
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by komatsukyoko | 2012-10-24 02:24
NHK スペシャル
シリーズ日本新生
"国際人"がニッポンを救う
(10月20日(土)午後9時00分~10時13分放送)

「居心地がいいから」「失敗するのが怖いから」、新しいことに挑戦すらしない。失敗をしてこそ、経験値があがるのに、慣れた環境を離れてこそ成長できるのに。何もしないことこそが最大の失敗だと思い知っている人は、日本の中にもしかしたら少ないのではないだろうか。
海外へ行ったり来たりしているわたしのもやもやとしていた疑問は、日本の問題にもなりつつあったのだ。

昨日、見た上記の番組は、専門家や市民の討論番組だった。ビジネスなどの面で、他のアジアの国々を追うかたちとなってしまった日本。その中で、これから世界に通用する人材をどう育てていくのか意見をぶつけ合っていた。
スタジオには、企業で働く30代以上の人たち、日本人学生や留学生など。
はじめは、日本人学生の元気のなさに焦点があたる。留学をしたところで、就職に有利になるのか不安、就職活動に遅れが出る、などの理由でやはりためらう学生たち。
それを聞いていた30代の女性のひとこと。「挑戦には、機会と恐れがつきもの。恐ればかりに目を向けて、せっかくの機会を失っている。就活に1年遅れるといっても、長い人生の中でのたった1年。成長するためには挑戦するべき。」
この女性自身も、大学生時代に短期留学を経験。やはり行きたいと思い始めた頃は不安だったそうだ。しかし、留学を経験した先輩に話を聞き、一念発起。今でも、その時の経験が役に立っているという。

ここにはものすごく共感を覚えた。わたしも留学やワーキングホリデーの経験があり、今までの人生の何分の一かを海外で過ごした。日本では簡単にできていたことが、他の国では難しかったり、自分がまるで小さな子供に逆戻りしたようなしんどさを味わったりした。また、語学力の足りなさを痛感したり、自分の力ではどうしようもない異文化の壁が立ちはだかったりもした。

しかし、そういった「自分の中の常識」をぶち壊される経験がなかったとしたら、わたしは今以上に思い上がった人間になっていただろう。成長には必要なものだったのだ。

自分より若い20代の人たちを見ていると、(全員ではないが)大きな失敗もしたことなく順調に来たんだろうな、と感じることがある。特に、学生時代に優秀だった人たちに対して。正解はひとつしかないと信じ込んで、それ以外に目を向けるという発想すらないというか。

そして、それは若い世代だけではなく、いずれの年代にもはびこっている。わたしより上の世代も、自分らが思う「正しい若者像」というのを押し付けようとする。それにぴったりハマらないわたしは、どうやら「敗者」だと、彼らの目には写るようだ。

海外に住んでいた頃は、(といっても、わたしが住んでいたのは、アメリカ合衆国、スウェーデン、オーストラリアの3カ国のみだが)学校の隣の席は、別の国の出身者なんて当たり前だったし、現地でできた友人の国籍もバラバラ。隣の人の考えが、違って当たり前なのだ。やはり、国の中での皆が守るべきルールはあるけれど、それ以外の部分では、「みんなそれぞれ違う」という考えがスタートになっている。
それは、わたしを突き放しもしたし、楽にもさせた。一番辛かったのは、日本に戻り、「みんな一緒」を押し付けられたことだ。(地元は田舎なので特に。)

そこを脱出できないと、本当に世界において行かれることになりそうだ。足の引っ張り合いはもうたくさん。(それが親切だと思い込んでる人の頭なんてカチ割りたいとすら思った)

世界うんぬんというのは、もしかしたら大きすぎるかもしれない。でも、すぐ近くで、周りの意見と違うことを言う人がいようが、それを受け入れてほしい。反対の意見を認める、というのではなく、別の意見を持つ人もいるのだということを。

番組に出ていたある大学生が、はじめは「留学なんて」と言っていたのだが、終盤に「行ってもいいかも!」と考えが変化していたのが印象的だった。やはり、目の前の経験者と話をすると、硬い頭がほぐれるようだ。
(と、いうのも含めて、若いうちはいろんなタイプの人と会うのも大事だと思う。こんな大人もいるんだ!と実感するために)


そして、もうひとつ興味深いことを取り上げていた。秋田市にある国際教養大学についてだった。
秋田市郊外にあるその大学は、なんと卒業できる割合は、半分ほどだそう。留学生も多く在籍し、留学制度も充実しているらしい。こういう大学を東北の秋田に作ったというところも、興味深い。海外でもやっていける人間を育てるためには、「場所はさして問題ではない」ということを体現しているようで心強い。
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by komatsukyoko | 2012-10-21 15:55
風邪こじらせ、日中寝てたせいで
夜中の今も寝付けずTVをつけた。

ap bank fes '12 みちのく を放送中。

めっきり音楽に疎くなっていて
この時初めてacidmanを知った。

声にすっかり聞き惚れてしまった…!
独特の物語性があって、格好いいなあ。

http://www.youtube.com/watch?v=B9zcP9u6ggo&feature=youtube_gdata_player


こっちも好き。
http://www.youtube.com/watch?v=v99AA5qivZk&feature=youtube_gdata_player
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by komatsukyoko | 2012-10-21 01:04 | music!


これは、シベリアに強制抑留されたある日本人が主人公の話。それは、著者の おざわ ゆき さんの父親である。

書店でこの本を手にしたのは、本当にたまたまだった。キャスター付きの小さなラックに他の本に混じり、見えていたのは背表紙だけだった。なぜか、それが気になって取り出した。

ページをめくるまで、時間がかかった。表紙の絵から目が離せなかったのだ。決して、緻密な描き込みがあるのではない。ひたすらリアルな表現でもない。優しく暖かい絵柄なのに、そこにある種の重々しさが漂っていたからだ。

そして、その重々しさというのは、著者の肉親である父親が体験した絶望であり、恐怖であったと知った。この作品は、おざわ ゆきさんが彼女の父親に丁寧な聞き取りを重ね、現存する資料が少ない中、数年の歳月を経て完成させたもの。

壮絶な、果てのない地獄が、静かに描かれている。劣悪な環境下での生活、過酷な労働、それらが原因で命を落としていく仲間、先の見えない絶望から大きくなっていく日本人同士の争い…。歴史の一部としか知らなかったシベリア抑留の事実。それが、著者の込めた思いと共に、ひたひたと感情に揺さぶりをかけてくる。伝えたいことが、一貫しているのだ。抑留を経験した人たちの声を、記憶を後世にも残したい、ということが。

自分が経験したことでもなく、また画像などの資料が全くといっていいほどない中、2年半という時間をかけて作り上げたことにも衝撃を受けた。
「作り上げる」、「伝える」ということを改めて強く考えさせられた作品。
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by komatsukyoko | 2012-10-19 20:17 | Books
頭だけ、ブブとゆれた 。数回して止まったようだ。
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昨日の症状。
あらゆる風邪の症状いっきに引き受けていた。
今日はずいぶんよくなった。
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距離感って、自分の状況が作り出してること、多いねと改めて実感。

体調を崩したので、今週末に予定していた東京行きは中止。
参加したい講演会があって、2ヶ月ほど前から行くことを決めていた。1ヶ月前には往復のチケットも購入。東京や近郊にいる友人たちにも会う予定で楽しみにしていた。

しかし、数日前から体調がおかしかった。あれあれ?って間に、先日泊まりで遊びに行った時に一緒だった、友人の子どもちゃんたちの症状に似てきた。
そこでもらった風邪かも?と思いつつ、いろいろ手を打ってはみたものの、出発の朝も体調は今ひとつ。熱っぽいせいか立ちくらみのようなものも。
東京だと、どうしても歩きで移動する距離も長くなるし、人ごみの中を今の体調で2日間通して過ごせるかなと不安になった。
そして、泣く泣く断念。

行けなくなったことで、東京がものすごく遠く感じた。
もちろん、わたしの住む山形県酒田市から東京都内までは、特急・新幹線乗り継いで4時間はかかる。実際、近い距離ではない。ただ、その距離も、東京へ行くたびに短く感じるようになっていた。

東京には用事があれば行ってはいたし、今の自分にはそれで足りていた。でも、今回は「近くに住んでいれば、講演会だけでも行けたのに!」と散々思った。

今の自分には、東京すら遠い。オーストラリアを行き来してた頃なんて、「片道7ー8時間の海外なんて、海外じゃないみたい」とすら豪語していたのに!体の状態は、普段は何でもないこともやっと。自転車で5分の距離すらしんどかった。

実際の距離よりも、そういう自分の状況が作り出す距離感の方が行動を決める気がする。

なんかここに、ひっかかってそうなトリックがもっと他にありそうだ…。


…というようなことを考えて、やっぱりわたしは「場所にとらわれない」働き方がしたいと痛感。
時間と場所が限定される職場で働くのではなく、自分があちこち動いて作り上げていく仕事をしたい。
そういう働き方をしてる人たちはすでにいるし、増えてきている。今後は、そういう人たちにもどんどん会いに行きたいな。まずは、日本!

「遠くに行けば行くほど近くなる」ものもあるのだ。答えはまた別の機会に。

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by komatsukyoko | 2012-10-14 00:00