旅するイラストレーター こまつきょうこの日常図鑑

山形県の田んぼ・海・山の側で育ったイラストレーター。翻訳・通訳業(日英)も。 U.S.A.、スウェーデン、オーストラリアの3大陸在住経験有り。玄米好き。

世界地図がつながった日 



苦手な数学に退屈しはじめた中学の頃、
国語の時間に、谷川俊太郎の詩に出会った。

地球のつながりを思い起こさせるそれは、
この教室の外、もっと遠くにも世界が広がることを教えてくれた。

ここからずいぶん離れた場所で、自分の知らない誰かが、
順番に朝を迎え、そして夜の始まりを体験している。

それを知ったとき、なぜかすごく救われた。
教科書や地図の中でしか知らなかった国々に、
いろんな人がいて、それぞれの生活を送っている。

そういう「命」を意識できたせいか、
世界地図がただの平面ではなくなった。

しーんとした、教室の中、
一人静かに心臓がどきどきしたのを感じた。
世界が、初めてつながったあの頃。

夢に見た憧れの土地へは、旅をしてきた。
あの頃、否定された夢も、ほとんど叶った。
少しは、あの頃の理想に近づけたのかな。

あきらめないで、よかった。
聞き分けの悪いわたしで、よかったんだ。
もっと、夢を見よう。
溢れるくらい、夢を見よう。
それが、はじまり。





2011年02月19日、
他のSNSに掲載したものを転載。
2年半近くを過ごしたオーストラリアから、帰国を決めた頃の日付です。
別のSNSに書いていた日記がありました。
海外に行きたいと思い始める前、
「まさか、行ける訳がない」なんて思い込んでました。
身近には、留学した人はいなかったし、旅行でさえも、どうやったら行けるのかさえわかりませんでした。
TVや映画で見る国は、ずっとずっと遠い国。自分の住む世界からは遠すぎると感じていました。
それが、「違うのかも」と気づいた時、やっと素直に夢を描き始められた気がします。




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by komatsukyoko | 2017-12-03 21:56 | 【イラスト】エッセイ、絵日記

by 旅するイラストレーター こまつきょうこ
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